男はつらいよ(元祖結婚できない男)阿部寛との違い

寅さんシリーズは今まで500回は見てると思います。1日1回見たとして、1年4か月以上毎日見たという計算なんだけど。多分、そのくらい見てるかも?都知事だった石原慎太郎氏も去年のインタビューで「今は何もしてません、土曜日テレビで寅さん見るくらい」とコメントしてたくらい。寅さん(渥美清)さんは、人気ありますね。多分50代くらいから強い共感を覚えるのでは。


映画の舞台である日本のひなびた原風景もいいし、昭和のノスタルジーや名もない人々の日常が映し出されていてタイムスリップして懐かしい思いがこみ上げ映画の世界に入っていけます。渥美清さんの立て板に水の口上、日本映画界の中でも群を抜いています。彼の笑いのセンスは たけしや たもりを超えてると思います。


なにより、寅が魅力的なのは人として、好きな人に対して、あり得ないくらい優しいのです、浅丘ルリ子演じるリリーが沖縄で病気になってからの寅の行動とか(最後はリリーにあいそつかれるのですが)他のシリーズでも、ありえない寅がしめす無償の優しさやユーモア、お金はなくても、それ以上の愛が、寅から感じるから、ヒロインとの微笑ましい、いろいろな展開が繰り広げられるのだと思います。


寅のいいところは、女性にだけ優しいのでなく、貧しい老人や弱者に対しても、優しい、心配りができる。貧乏老人だと思って世話したら、その人は日本画家の重鎮だったとか、人間国宝の、おじいちゃんだったとか、寅はおせっかいな性格なのです。


寅さんが昭和の結婚できない男だとすればれ、平成の結婚できない男の主人公は、寅さんの真逆ですよね。ハンサムで長身、高収入、バブル期の3高を 忠実にというか、もっと高いレベルで実現している主人公です。(3高、いまでも女性のチェックポイントは変わってません)


しかし、阿部ちゃんはコミュニケーション能力ゼロといよりマイナス50、コミュニケーション能力を偏差値という指標でみたら、阿部ちゃんは偏差値30(1000人中びりくらい)寅さんは偏差値90(10000人中1-2位)、自分は昔テストで偏差値82の時7000人中7位だったので、このくらいに位置してると思います)標準偏差の誤差がありますが。


寅さんと 結婚できない男の比較は少し無理があるのですが、テレビドラマにはそんなに感情移入しませんから、日常のあるあるを感じれば視聴率アップ。


男はつらいよには、グローバル経済とか、貧困問題とか、ひきこもりとか、シングルマザーとか、そういう人は当時もいたはずですが、深刻な問題になってなかった。


自分が思うのは、当時は皆、自分の身の丈というものを知ってました。高校の同級生とか東京6大学が模試でA判定でも受験に落ちたら郵便局に高卒で就職。お金がなければ、就職は当然でした、大学に行きたければ新聞配達で東京で下宿して大学に行くとか。


当時は終身雇用でいい大学に行けば生涯賃金3億とか保証されていた時代です(自分が新卒で入った損保は3億5000万でした、40年近く前ですが)そんな時代でさえ、家に余裕がなければ、大学に行くのはあきらめるが当然でした。


翻った今、皆、大学に借金して入ろうとしてますよね、東芝やソフトバンクが倒産しそうな今後の日本の未来が不透明な時代に、偏差値50にも満たない大学に奨学金使って入る子供や親の感覚が理解できません。頭がいいとか悪いとかの問題でなく、自分の人生に明確なビジョンもないまま、借金して大学に行く思慮のなさに驚きます。


そういう漫然とした感覚が社会に瀰漫(まん延)していることが平成の時代に1000兆円という借金大国、日本になった大きな要因なのですが。


自分が独身で子供も孫もいないので、今後、風速70mとか1時間に120ミリとか、台風19号が、普通以下に感じるモンスター台風が頻繁にくる未来、消費前が20%とか年金が10万に満たないような未来の日本に子孫を残さなくていいという意味では、結婚できない人間も、人間万事塞翁が馬とも言えなくはないのですが。


最後に、NHKって 薄情というか、ひどいテレビ局です。9年前大河ドラマの龍馬伝で大船渡の港に繋留されてる北前船気仙丸の上で福山雅治君が竜馬のカットを撮影したのですが、一円も払わず船を使用してます、NHKから見れば、福山雅治君つれてきてるんだから、金払わなくていいよねー(実際、地元のおばさん、その他女子は福山雅治君をただで見れたわけだから、大盛り上がりだったのですが。


ただで撮影は仕方ないにしても、翌年に津波が襲ってきました。大船渡の港に繋留されていた船50艘のうち無傷だったのは、たったの3艘(皆沖に流されました)その3艘の中に北前船、気仙丸は残ってるのです、津波のあと、陸前高田の奇跡の一本松と気仙丸のどっちが 被災地のアイコンになるか?という話があったのですが、陸前高田の被害が甚大ということで枯れてしまった偽物の松がアイコンになりました。NHKからは津波の後一度も、昨年ただで撮影に使った船は津波でどうなりましたかの問い合わせはなく無視です。
福山雅治君FM東京の番組内で船がどうなったか心配だったと同級生のカレー南蛮の女将とライブで公開されていたようです。雅治君 ありがとう。。


この手のNHKの使い捨てのネタは日本中やまほどあるみたいです。今年の7月にNHKの製作会社、メディアバスターズという会社のディレクターが取材したいと家に来たのですが
8月になったら、内容が変わったので話はなかったことにしてくださいだって、9月の連休あけてもらえますかと依頼しておきながら、非常識な集団です、それが日本の国営放送局なのですから。いろんな意味で、日本の未来には不安を感じます。


内容が婚活からかなりぶれてしまいました。すいません。