タティアナ マクファーデン NHK特集

昨晩9時からの 特集を見て、今年初めて感動しました。車椅子競技のメダリストの彼女の表情、オーラ?素晴らしい。なぜ?自分は 彼女に惹かれるのか?女性としてというより、人間、human being として。


我々人間の多くは 相手を評価する時、数字で評価します。日本人 初めての      100m   9秒代とか、日本人最速165キロの玉を投げる投手とか、東大卒(偏差値70以上)日大(偏差値50くらい)とか。


オリンピックの選手なら記録で評価されます。マクファーデン選手の記録もすごいのですが、自分が惹かれるのは 彼女の表情、映画ロッキーの主役以上の筋肉をまといながら、彼女の表情はすがすがしい。


生れながらの難病を背負ったうえ、親に捨てられ孤児院。車椅子さえ与えられず、放置されて育った過酷な環境の中で6歳まで生きてきた(ロシア崩壊前夜の厳しい時代)6歳になってアメリカ人の養子になったことから、彼女の驚異的な運動センスが開花するのだけど、その運動センスが養われたのは、3歳から6歳、麻痺した足の代わりに逆立ちして生活していた日常に育まれたという。


人間、何が幸いするか?分からないのです、仮に彼女が1歳か2歳で里親が見つかれば、普通の車椅子の障害者としての人生だった筈。人間万事塞翁が馬 なのです。


昨日放映の番組で 彼女から感じるのは、障害?て なんなんだろう? 人間って こんなに進化できるのか?彼女のアスリートとしての 能力は 突出してます。他のメダリストがトップスピードを維持できるのが20分なのに 彼女は60分以上、  男子100mでいえば9秒3とか9秒2とか そのくらいのポテンシャルです。


しかし、自分が惹かれるのは、それだけの能力があることよりも、繰り返しになりますが、彼女の雰囲気や表情です。


誰かを恨むとか?自分の記録におごるとか?自分の人生を嘆くとか?かけらも感じません。自分の素晴らしい人生に感謝し、目標に向かって進む姿勢。第三者から見れば どう考えても素晴らしい筈はないのですが、彼女自信の生き方で 素晴らしいものになったのです。


彼女の表情から 自分の人生に感謝し、楽しんで 生きている人間の気配を強く感じました。テレビに出てくる人間で 彼女のような 空気感は滅多にいない。しいて言えば


東京オリンピック女子水泳で金メダリスト候補だったけど白血病で、最近 競技に復帰した女性 


しかし、タティアナマクファーデンは 突出してます。人間はこんなにも 速く、 そして強くみたいな文脈でしか 今まで、平成までの時代では評価されてませんでしたが、令和の時代 タティアナマクファーデンのような 素敵な人間が徐々に 世に現れてくるのでしょう。


もう、吉本の お笑いとか?(全然おもしろくない、軽薄なもの)消えていくと思います 本物が現れ、中身のない偽物は淘汰される時代。。


芸能人の自殺の連鎖が ワイドショーなどで報道されます、報道の最後に命の電話の電話番号のテロップ。無意味です。昨日のNHK特集を見るほうが 遥かに勇気をもらえると思うけど、あるyoutuberが アップしてましたが、自殺のほとんどが 衝動的だそうです、5分前まで明日の仕事を考えていた、が、なんかの拍子で 潜在的にあった不安が肥大化する。


命の電話に自分で電話するくらいの人間は 自殺しないと思う。